AIエージェントを作る(Zapier MCP, Dify)

2025年5月6日

AIエージェントとは、AIが自律的に外部のツールを使って動作する仕組みです。例えば、ローカルのファイルにアクセスしたり、インターネット上のアプリケーションを操作したりできます。

今回は、Zapier MCPとDifyとを使って、Googleの予定表に予定を登録するエージェントを作ってみます。

MCPはまだ新しい技術で、今回使用したZapier MCPもベータ版として公開されています。また、セキュリティ上の懸念も残っています。インターネット上には、様々なMPCサーバのコードが公開されていますが、利用する時には、公式のサイトで公開されているサービスに限定した方が良いかと思います。

エージェントの構成要素

MCP

モデルコンテキストプロトコル（MCP）は、AIアシスタントをデータが存在するシステムに接続するためのオープンな標準規格です。

あわせて読みたい

Introduction – Model Context Protocol Get started with the Model Context Protocol (MCP)

MCPは、USBのように、AIアプリケーションをさまざまな周辺機器やアクセサリに接続する標準化された方法を提供します。

なぜMCPなのか?

MCPは、LLM上にエージェントと複雑なワークフローを構築するのに役立ちます。LLMはデータやツールとの統合が頻繁に必要となりますが、MCPは以下の機能を提供します。

LLMに直接接続できる、構築済みの統合のリストが増えています

LLMプロバイダーとベンダーを切り替える柔軟性

インフラストラクチャ内でデータを保護するためのベストプラクティス

一般的なアーキテクチャ

MCP は基本的に、ホストアプリケーションが複数のサーバーに接続できるクライアントサーバーアーキテクチャに従います。

MCP ホスト: Claude Desktop、IDE、または MCP を介してデータにアクセスする AI ツールなどのプログラム

MCPクライアント: サーバーとの1:1接続を維持するプロトコルクライアント

MCP サーバー: 標準化されたモデルコンテキストプロトコルを通じて特定の機能を公開する軽量プログラム

ローカルデータソース: MCP サーバーが安全にアクセスできるコンピューターのファイル、データベース、サービス

リモートサービス: MCP サーバーが接続できるインターネット経由 (API 経由など) で利用可能な外部システム

https://modelcontextprotocol.io/introduction

Zapier MCP

Zapierは、異なるウェブアプリケーションを接続し、手動作業を自動化するためのプラットフォームです。ユーザーは、Gmail、Slack、Trelloなど、1,000以上のアプリを統合し、データを自動的に移動させることができます。これにより、日常的なルーチン作業を効率化し、ビジネスの生産性を向上させることが可能です。

Zapier MCPは、AIアシスタントがZapierを通じて、7,000以上のアプリに直接アクセスできるようにする新しいプロトコルです。このプロトコルは、AIが複雑なAPI統合なしに、リアルタイムでアクションを実行できるように設計されています。具体的には、AIがメールを送信したり、カレンダーのイベントを管理したりすることが可能になります