チャットボットやチャットフローが対話的な作業に適しているのに対して、ワークフローは、時間のかかるタスクを自動化するのに向いています。
最初のワークフロー
最初のワークフローとして、論文の要約処理を自動化してみます。
- 複数のpdfファイルを読み込む
- テキストを抽出する
- 日本語の要約と、引用文献を出力する

- 開始
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開始時に複数のファイル入力を必須とします。
- イテレーション
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複数のファイルリストを一つづつ処理をするために、イテレーションを用います。
イテレーションの入力は開始ブロックのdocsの配列、出力はLLMブロックのtextの配列となります。
- テキスト抽出ツール
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txt以外のドキュメントを受け付けるために、テキスト抽出ツールを使います。
- LLM
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モデルを設定して、プロンプトで処理を指示します。今回は、単純なテキスト処理なので、gpt-4o-miniを使います。
- 終了
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イテレーションのoutputを出力して終了します。
実行結果
アプリケーションとして実行した結果は、以下のようになります。

まとめ
複数のファイルを一括処理する場合などは、チャットフローではなくワークフローを使うと便利です。
なお、ワークフローの場合には、アプリケーションとして使うのではなく、APIを呼び出す形にすることで、所定のフォルダのファイルを読み取ったり、結果をExcelファイルにまとめたりと、自動化を進めることができます。