Difyとは何か
Dify(ディファイ)は、生成AIを活用したアプリケーションを専門知識がなくても簡単に構築・運用できるオープンソースのLLMOps(Large Language Model Operations)プラットフォームです。技術的な複雑さを抽象化し、ビジネスユーザーから開発者まで、幅広いユーザーがAIの力を活用できるよう設計されています。
Difyは「Develop It For You(あなたのために開発する)」の略称で、その名の通り、AIアプリケーション開発のハードルを下げることを目指しています。特に注目すべきは、ノーコードからローコード、そして必要に応じて高度なカスタマイズも可能な柔軟性を提供している点です。
Difyは2022年に中国の企業が開発し、現在は世界中で使用されているオープンソースプロジェクトです。GitHub上で公開されており、誰でも無料で利用・改変することができます。
Difyはオープンソースとして全てのソースコードが公開されています。パソコンや自社サーバにも簡単にインストールすることができ、Dify自体はセキュリティ上の懸念はないと考えています。ただし、そこで使うLLMや予め搭載されている処理ブロックによっては、外部サーバを利用していますので、Difyを使っているから安全というわけでもありません。
Difyの主要機能と特徴
1. 直感的なビジュアルエディタ
Difyの中核機能はビジュアルエディタです。ドラッグ&ドロップのインターフェースにより、フローチャートのようにAIアプリケーションのロジックを設計できます。テキスト入力の処理から、条件分岐、外部データ連携まで、複雑なフローも視覚的に構築可能です。

2. 多様なAIモデル対応
Difyは以下のような多様なAIモデルと連携できます:
- OpenAI(GPT-3.5, GPT-4)
- Anthropic(Claude)
- Google(Gemini)
- Meta(Llama)
- その他のオープンソースモデル
モデルの選択肢が多いため、用途や予算に応じて最適なモデルを選択できます。例えば、精度を必要とするブロックには高価なLLMを、逆に文章の整形や、一般的なチャットには安価なLLMと、使い分けることが可能です。また、自社でホストされたモデルとの連携も可能です
3. アプリ・オーケストレーション
Difyにおいて、「アプリ・オーケストレーション」とは、GPTなどの大規模言語モデルを基に構築された実際のシナリオアプリケーションを指します。アプリケーションを作成することで、特定のニーズに応じたスマートAI技術を適用することができます。
Dify は次の 5 種類のアプリケーションを提供しています。
- チャットボット:LLMを基にした対話型インタラクションアシスタント。
- テキスト ジェネレーター:ストーリーの執筆、テキスト分類、翻訳などのテキスト生成タスク向けのアシスタント。
- エージェント:タスクを分解し、推論し、ツールを呼び出す対話型インテリジェントアシスタント。
- チャットフロー:メモリ機能を備えたマルチラウンドの複雑な対話タスクのワークフローオーケストレーション。
- ワークフロー:自動化やバッチ処理などの単一ラウンドのタスクのためのワークフローオーケストレーション。
4. データソース連携
Difyには、HTTPブロックが実装されています。これにより、様々な外部データソースと連携可能です:

5. RAG(検索拡張生成)機能
自社固有の知識やドキュメントをアップロードし、AIにその情報を基に回答させる機能を簡単に実装できます。これにより、業界固有の知識や社内情報に基づいた精度の高い回答が可能になります。
6. 分析・モニタリング機能
アプリケーションの利用状況、ユーザーの質問パターン、AI応答の評価などを分析できるダッシュボードを提供。これにより、AIアプリケーションの継続的な改善が可能になります。
